20世紀初頭より、サンフランシスコからホノルルまでを結ぶハワイ航路として名を馳せた「マトソン・ライン」。その船内のレストランで使用するメニューの表紙のデザインを任されたのが、画家のユージン・サベージ。当時、サベージは様々な企業からのオファーを受け、多方面にわたって広告デザインを手掛ける人気アーティストでした。彼はマトソン・ライン用に6枚の作品を描き下ろしたが、その中の一つ「ALOHA〜UNIVERSAL WORLD」の主要部分をもとに構成されたアロハシャツがこの「セレブレーション」です。
原画となったメニューの表紙に描かれているのは、アウトリガーカヌーに多くの収穫物を載せ、ハワイの人々が感謝の宴を催す様子。そこから人物のモチーフを抜き出し、バナナの葉で囲んで再構築したレイアウトは強いインパクトを放っています。この作品を手掛けたのはポリネシアン・カジュアル社のブランド、ポリネシアン・スポーツウェア。同社はアンドレ―ドやマキナニーといった著名なブランドのシャツも手掛けていました。
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